苦渋の選択
ある日のこと

食べることも飲むこともできなくなった人が点滴をうけていた。

胴体や手足が腫れぼったい。

全ての臓器が機能しなくなっていて点滴すら処理できなくなっていた。

命尽きようとしているひとにとっては点滴も延命処置になる。

延命処置は本人の苦痛を長引かせるだけなのかも。

私は担当のお医者さんに「もう点滴はいりません。」と言った。

その日だったか、あくる日だったか。

そのひとは肩を揺らしながら呼吸をするようになり

私の瞳を見つめながら静かに息絶えた。

みるみる生きているひとからご遺体に変化していく。

お医者さんが検死を済ませたあと

看護師さんとご遺体のお身拭いをした。


もう頻繁に他県に行くことも少なくなるかも。

編集 ひな : ご冥福をお祈り致します。
編集 サム : なるようになります。 いい検査結果が出ますように。
編集 yuma : お出かけは介護のためだったんですね。最期に立ち会われた事は良かったかも。お疲れ様でした。私は看取ることできるかな・・