ぼやき
 目も口も開いていられない吹雪、屋根に上がれが身長ほどの高さの雪、屋根雪が路上に落とされ家屋とほぼ同じ高さに、そして雁木の中をゆく橇、集落を繋ぐ道はただ一本、人一人が通れるだけの幅だった。

 昭和100年の初めの3〜40年まではこういう状況も珍しくなかった。屋根の除雪は朝から夕刻までの労働だった。黙々とシャベルなり木鋤を振るい続けながら、弱音を吐くでもなかった。

 我と我がみを省みれば、いささかの除雪でも愚痴が出たり、休んでみたり、作業を切り上げたりと、なんとも意気地のない有様になった。体力だけのことではなく、淡々と耐えることを忘れたのかという思いもある。

編集 yuma : しばらく雪が少なかったですしね。年齢も増えたこともあるでしょうし、楽を覚えてしまうと愚痴も出るでしょう。意気地なしでいいと思います。無理は絶対禁止です
編集 テラマチ : 雪国の人の忍耐強さは 積雪で養われているんだとかで 聞いた覚えがあります 私の場合は関西育ちですので 忍耐が強く有りません しかし両親は 共に日本海側で育っているので 今にして思えば 二人共忍耐強い人だったと じんさんの この日記を見て 改めて感じました 無理をなさらずにお過ごしください