「名所の案内には、ガイドが必要なのだ」、と。 『徒然草』=「少しのことにも、先達せんだちはあらまほしき事」。
菊と桜 もうひとつの御所 京都仁和寺220413 BS3

『徒然草』に仁和寺の記事。高校時代の古典授業の教科書に掲載があった。
記憶によると、挿入図もある記載であった。今日、「目次」で見てみると、52段、53段にあるようで。
「第52段 仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、」
「第53段 これも仁和寺の法師、童の法師にならんとする名残とて 、」
以上を発見できる。

記載がある。真言宗御室派の総本山。
宇多天皇の開基にして、天皇退位後に菅原道真が大宰府に左遷となった点でもゆかりの寺院。
庭園には見事な桜が育てられ、「御室桜 おんむろさくら」の名で愛でられている。

『徒然草』に仁和寺が登場するワケ。
それは「兼好は、仁和寺に程近い双が丘(ならびがおか)に住居を構え、仁和寺に関する説話も多い」。
そうしたことに、よるようだ。

因みに「第五十二段」。落ちは「少しのことにも、先達せんだちはあらまほしき事なり」。
現代語訳で申すに、「まあ、こんな簡単なことでも、指導者というものが必要なのだ」。
転じて、「名所の案内には、ガイドが必要なのだ」、と。そういうことで。

派内に800余の寺院。一年を通じた、下界との接触、同行の僧とも語ることのない祈りの行が続く。
番組案内に申す。
「菊と桜 もうひとつの御所 京都・仁和寺」
「京都の春の風物詩「御室桜」で有名な世界遺産・仁和寺。平安時代の創建以来、代々天皇家出身の人物が出家して入った門跡寺院で、歴史のターニングポイントとも深く関わってきた」。
「御所を移築した建物や膨大な宝物など、貴重な遺産を将来に引き継ぐためのプロジェクトが進行中だ。広大な境内をドローンで散策、非公開の秘宝や、真言密教の行事を、知られざる歴史とともに紹介する」。「ナビゲーターは京都出身の俳優・佐々木蔵之介」。

「名所の案内には、ガイドが必要なのだ」、と。 「少しのことにも、先達せんだちはあらまほしき事」。