自身のために歩く おもてなし隊ボランティアを支える金光稲荷神社境内宮181228。
自身のために歩く おもてなし隊ボランティアを支える金光稲荷神社境内宮181228。

広島東照宮と広島平和記念塔をむすぶ道は、広島市東区の二葉山に設定されている。
 二葉山の麓にある広島東照宮か広島広島平和記念塔までは標高差が150メートルほどある。
 その傾斜面に、金光稲荷神社とその奥宮と東に位置する神水井まで実に8社の「境内宮 けいだいくう」が並ぶ。

その社祠の位置を掲載図で示してみた。
 古い話ながら2018年師走の28日、旅先の広島市東区で「二葉の里歴史の散歩道」のガイドツアーに参加。
 定刻の10時を前に、参加者が誰もいないコースがあって、担当のボランティアガイドの方に聴いてみた。
 「出発までに参加者がゼロなら、今日の案内は実施しますか」。
 戻ってきた返答はある意味、意外であった。「自分、独りで歩きます」。そうか、そこは北海道とは違う!!。

 広島東照宮、それまでに3度、訪問していた。
 ツアーは、「二葉の里歴史の散歩道~見晴らし満喫コース~」。新幹線口→東照宮→金光稲荷神社と続く。
 金光稲荷神社から平和記念塔までには、次の別宮があって、階段を昇りながらたどってゆく。
 08)金光稲荷神社奥宮(きんこういなりじんじゃおくみや)
 07)金光稲荷神社御神井(きんこういなりじんじゃごしんせい)
 06)玉秀稲荷社(ぎょくしゅういなりしゃ)
 05)三狐呂稲荷神社(さんころいなりじんじゃ)
 04)出世稲荷社(しゅっせいなりしゃ)
 03)神與舎(しんよしゃ)
 02)御産稲荷社(おさんいなりしゃ)
 01)金光稲荷神社(きんこういなりじんじゃ) 元禄の頃から二葉山山頂に祀られていた東照宮の境内社。
 0)広島東照宮

 参加者は、思い思いに境内宮にも詣で、それぞれに心ばかりの賽銭(さいぜん)を箱に投ずる。
 それは案内人も同じなのだ。標高差150メートルを歩くのは、さすがに気後れするや。事前の参加者は少なかった。
 まだ、参加者が集まる前、「ではワシも行くわ、話相手でも良いか?」。北海道からと説明すると、喜んでももらえた様子。

 そうなのだ。本州のガイドさん。自身のために歩く。毎月28日、ガイドを担当して、このコースを歩くが月の営為。
 そう、決めているのだ。
 「自身のために歩く」「東照宮、境内宮、そして平和記念塔」。それぞれに自身を見せる、自分をみてもらう。雨、風、寒暖。
 関係なく歩く。それは自身のためであり、生涯一度歩けば、それで良い。そうしたことでは、ないのだ。