「深高広厚」=ポスト「軽小短薄」 量と質の文化
 「深高広厚」=ポスト「軽小短薄」 量と質の文化。

  地域創造、その英知の「深さ」。
  想像と創造のエネルギーの「高さ」。
  コトを聞き、モノを読む「広さ」
  地域で付加価値を創造する階層の「厚さ」・

 「軽小短薄」と申しても、どちらかの国家リーダーの論ではなく。



 産業が「重厚長大」から、「軽小短薄」と理想像が示された。
 携帯ラジオ、録音機、パーソナルコムピューター、携帯電話。
 文字活字情報も、リーフ・パンフ・マンガ・グラビア。

 本は「読まねばならぬ」モノから、「読まない理由●●条」の形で、情報伝達方法が「時代遅れ」と受けとめられているのではないか。
 
 他方で国立青少年振興機構は、「読書に関するアンケート」の結果として、
 「紙の読者はスマホなど電子書籍の読者に比べ、何事にも進んで取り組む意欲や物事を他面にとらえる能力が高いことがわかった」とする(星匠「紙の読書」 『釧路新聞』 200204「余塵」欄)。

 経営に身を投じた旧制大学の卒業生は『岩波文庫』を縦横無尽に活用した。
 学生時代から『岩波新書』を読んで育ち、サラリーマンに転じた新制大学卒業生は、ラッシュアワーの電車のなかで『新書』を読み続けた。
 大学ユニヴァーサル時代の学生は、『新書』も『新聞』も捨て、スマホに浸る、か。

 産業の「重厚長大」、今や文化で「軽小短薄」。せめて文化の質量は、「深高広厚=しん・こう・こう・こう」と、なるや。