非常時の摩擦管理 「釧路で歴史学ぶ講座 米町遊郭 記憶残して」200208
非常時の摩擦管理 「釧路で歴史学ぶ講座 米町遊郭 記憶残して」200208.

 「私は正しい歴史を/知りたい/正しい歴史を/伝えたい」。若者の真摯な呼びかけに答える<解>は、次のようなものであろうか。 

1)男性が考え、男性だけが集まって決め、実行に移したプロジェクト 
 2)格差が生まれ、それが温存されることで生じた貧困家庭の子女への負荷  
 3)時代を超え、地域の背景を反映して再生産され、良心も人格も尊厳も否定するシステム。

 「なんのために」か。
 「非常時を設定し、男性が群れをつくってあつまり、目的を達成する過程で生ずる不平・不満、摩擦。軋轢を緩和し、集団安寧の秩序維持をはかるシステム」か。



 くしろ元町青年団主催、140人が集まった。
 「遊郭で働く女性は東北出身の人が多く、苦しいながらも家族に送金するため誇りをもって働いた」。 
 演者は釧路市社会福祉協議会の土井英昭会長。
 「釧路が漁業や炭鉱業などで栄えるにつれえ米町周辺の遊郭の軒数も増えた」など。
 会の進行役を務めた高校放送部は、開会にあたり以下のメッセージを発する。
 私は知らない/私と同じ年代の/女の子が/お金と引き替えに/体を売っていた/歴史があったなんて
​​ お寺、神社が/立ち並ぶ/神聖なこの元町に/道路一本はさみ/なぜ遊郭が/できたのか/私は知らない  
元町の歴史の/光 と 影/私は正しい歴史を/知りたい/正しい歴史を/伝えたい  運営・くしろ元町青年団  司会・進行 高校放送局