朝儀再興 「尊号事件」 生前譲位 光格天皇&松平定信191218
 朝儀再興 「尊号事件」 生前譲位 光格天皇&松平定信191218

 光格天皇 第119代 安永9年即位 1)朝儀再興、大嘗祭など古制復活、2)「尊号事件」、3)生前譲位.



 とりわけ大嘗祭の祭祀をとりもどす、秘事再興には御所、築地塀の復興は<是非>であった。将軍家は当惑したらしい。

 総経費は81万両。時価に換算、810億円か。その出費を呑ませるに識者は、「劣位の朝廷、渾身の意地」と。

 将軍家の窓口は松平定信。出費を今回は負担。
 しかし、負担するには「将軍家=朝廷を尊ぶ恭順をしめすことで、下が上を尊皇する姿勢」。つまり松平は、「朝幕秩序」の定式化をはかる。

 大名家は将軍家を、家臣は大名を、農民は士族を。この<上向>思想で結ばれる家臣団組織。朝廷あっての幕府=東国政権の構図を明確に。

 他方で松平は、「尊号事件」に断固たる措置。
 黒幕の公家を江戸に召喚。吟味の上、蟄居・閉門などの措置を幕府がおこなう<荒ワザ>。

 光格天皇。
 朝廷の近代化をすすめ、「尊王思想」の底流を示すことになる、と。191218 nhkBS3「英雄たちの選択 そのとき歴史は動いた」。