黒部の太陽(前)
21日土曜日は、放送記念日を前にした番組。NHKでは報道番組などを含めて、「テレビは生き残れるか」。

 NHKばかりではなく、民間放送も含めて視聴者と番組制作者の討論。FUJIテレビは開局50年記念番組で、「黒部の太陽」(前編)。

 高度成長といったかどうかも怪しい、昭和31年。関西電力が将来の電力需要をみこして、水力発電の大増強をめざす。

 時代は「火主水従」の時代に、なぜ「水力発電?」。備蓄しにくい電力、ピーク時とボトム期に需要量が大きく異なる電力の特性。

 困難な作業が続くけれども、作業工区ごとに熊谷組、間組、鹿島建設、大成建設。のちに名をとどろかす「ゼネコン」が担当する。

 昨夜の映画では、作業用トンネル担当の「熊谷組の苦悶」が、ストリーの中軸となっていた。男性臭い物語のなかに、作業員の恋人、発注側責任者の娘の発病。

 作業現場では破砕帯や盤ぶくれにさえぎられ、苦悶する過程。関係者家族の私では、作業員の事故死や家族の病気。ながく作業場に詰める男性に、難題がふりかかる。

 水処理をともなう場面の画像化は難しいが、果敢に挑戦。今夜は、その後編が放映される。