大晦日(2)
 帝国ホテルの総理大臣は、秘書官との夕食、夕食後の打ち合わせの機会が多いようで。新聞記載の「総理日誌」ですが。
 もちろん、表向きの日程とは別に、入り口は会員制バーでも、その奥のほうでは「要人と会う」ということが多いようですが。

 舛添えさんは、気の毒によくテレビに出ていますねー。年金記録問題。解決したとは思えませんが、今度は非正規職員の契約期間前に解雇ということがありまして。奮闘しています。でも、総理との快食という記録は見えてきませんから、二人でよく下うちあわせということでも、ないようです。

 2008年3月までに、「年金記録問題は残らず解決」といって参議院選挙をたたかった、「私の政権」の総理は、その半年前に政権を投げ出しました。
 次の総理もほぼ同じ一年、途中で政権を投げ出しました。聞けば、安部政権はご自身の胃腸に問題。次の総理は野党に問題。
 こんどの総理は、その資質に問題とも言われておるようですが。

 政治は、自ら雇用でも、自ら景気高揚でも、自ら起業でもないですね。やっても、それほど大きな器(うつわ)を用意したり、力を発揮できません。
 しかし、国民の不安を解消という役割はあると思います。ここを目指せば、事態は安定、そのために起業支援の原資を「このくらいは、用意する」。

 2008年は1928年から80年。1929年は世界恐慌の年。
 80年の経験と情報蓄積。同じ轍(てつ=わだち)を踏まぬ知恵を多くの学者が示しているようにも見える。
 政治家は、自らもっている権力と情報量、なにより財政を左右する力で、国民の不安を解消し、行き着く先を明示できるかどうか。考えるのはここまで、明日からは実行。大晦日の課題。