DV Date
 昨日は、若い女性たちのためにデートDVの講演会があり、「枯れ木も山のにぎわい」で参加してみた。2度目のことである。

 「恋人の男性に気をつけなさい」、「被害で泣きをみるのは女性のあなた」。女性のインストラクターの主張点はそういうことなのだと、思う。

 確かに当事者の若者、男性が加害者となりうる可能性は高い。だから、男性は自制と思慮ある行動を。愛する女性のために。
 
 そうなんではあるが。男性が申すと異論が唱えられるのではあるが。昨今の自己責任の管理社会。市場原理の競争社会。「なぜ、デートDVが発生するのか?」。そのときに、「若い男性の自制と思いやり」で、事態は解決するのであろうか。

 男性自身が行きぬくためには、被害をこうむっているのでは、ないか?。

 間というか、のりしろというか、敗者復活戦のない管理社会。間違いの許されない社会。なにかすると、マスメディアに批判される「人の噂社会」。

 「快楽原理による即時報酬」と「現実原理による遅延報酬」。そんな言葉があるのだそうだ(『北海道新聞』(夕刊) 2008年12月16日号)。輿論と世論の違いがわかってほしいと説く主張。
 
 糊代の欠ける思想・風土のなかで、「ちと待てよ、ここで取るべき次の行動」。若者が刹那に走るのを、批判できるのであろうか。