博物館
 NHK、朝のニュース5時台。仙台市にある斎藤報恩会 自然史博物館が今年度かで閉館すると伝えていた。
 HPを開くと、常設展示は今年の6月15日から休止と掲示されている。斎藤温次郎さんは、「80年の歴史に幕」と語っておられるそうだ。


 標本など4万点の資料は大学に受け継がれるとも、報じられていたように思う。
 民間の博物館。入館者減、そのうえ法改正で現行事業では税制上の特例が認められなくなるとも、要因が指摘されていた。取れるところからは、取る。それが公平原則というわけか。

 これに先立ち、余市町の毛利宇宙記念館も経営が難しく、町営からあらたな引き受けてを求めていると、伝えられた。
 入館料。有力な財源ながら、それだけでは当初から維持が難しかったはず。
 資料は、使われてこそ収集の意味と意義が増すが、博物館資料はどの道、基礎研究の領域。利益をうみだせないかもしれないが、科学者・研究者の層を拡大、増幅させる。

 しかし、わが国には、そうした基盤つくりの体力が、まだ備わってはいないようである。