速さの秘密 川本和久
13日のNHKテレビ、「ホリデー・インタビュー」。

 福島大学の陸上女子短距離陣が活躍し、北海道出身の高校生選手が進学していることに気がついたのは、どのくらい以前のことであったか。

 自身が陸上の短距離で鍛え、指導者をめざして大学に赴任して26年。
 北京にオリンピックにコーチとして出かけて、教え子が100メートルに出場枠を何年かぶりに確保、4×400メートルリレーでも出場権を得た。
 日本陸上の女子短距離陣が、世界と肩を「並べるところまできた」というわけ。

 選手としての体験、研究者としての理論化、それだけでは足りなかった。指導者としてのコーチの役割。そこに「気がついていなかった」。

 日本の女子長距離は、最近、選手層の厚みが注目されている。
 長距離でできたことが、「短距離でできないわけは、ない」。そういうこと、か。