双龍杉・仙鳳寺
双龍杉・仙鳳寺。釧路町の海岸線にある曹洞宗寺院。開教は明治40年ころと聞くが、厚岸湾を一望する地点に、堂宇はある。

 境内に杉の木があって、「双龍杉」の名がある。天然林ではなく、人工移植によるもの。ご住職が未生から育てた苗がすくすく伸びている。

 寺院をささえる漁村には、下北郡風間浦村蛇浦出身の前田栄次郎という方の開いた漁場に出稼ぎした人が来ていたらしい。
 境内にはヒバの木があり、「ヒバ 大畑産」の札も幹に貼ってあった。

 杉は札幌の円山公園に「天然林」があって、北限とされる。移植林ながら、杉の木をみながら亜寒帯地域に青森県下北郡との関係を読む。
 そんな楽しみがある、杉の樹木。ちなみに、明治40年ころといえば、厚岸湾にはニシンの大群が、寄ってきていた。