dd コマンド(Linux 系 OS で使用できる)
dd コマンドは、ほとんどの Linux 系 OS で使用できるコマンドです。入力から出力へデータをコピーするコマンドであり、ファイルからデバイス、デバイスからファイル、デバイスからデバイスへのコピーも可能です。ディスクのバックアップやダンプにも使用できます。

dd コマンドでは、入力データはブロック単位(デフォルトでは 512 バイト)で読み書きされます。入力データのブロック数が短かった場合は、何回か読み込みを行い、ブロック数単位にまとめて出力します。

dd コマンドでは、コピー元とコピー先の指定は /dev/sd[a-z]{1} で行います。この指定はマザーボードの接続方法と Linux のハードウェアの認識方法に依存します。コピー元とコピー先の指定はディスクの ID を確認した上で指定するようにしてください。

dd コマンドを使用してファイルをコピーするには、次のコマンドを使用します。

dd if=ファイル1 of=ファイル2 [3]

この場合、dd コマンドの動作は「ファイル1を読み込んで、そのままファイル2に出力する」となります。なお、if=を指定しなかった場合は標準入力、of=を指定しなかった場合は標準出力を使用します。