2002 03/10 18:08
Category : 日記
先ほどまで好天だったのに突如雨が降り出してきた。
今は亡くなった叔母のお骨拾いの時間だろう。
この雨を二人の娘と残された夫への涙雨と思いたい。
私はこの三年という間に、
肉親を二人亡くしている。
最初は弟で事故死だった。
病床にあった母はそれを知り、
生きる希望を失ってその四ヵ月後に果ててしまった。
いつまでも薄倖の人だった。
その翌年伯父が亡くなった。
将棋が大好きで、
県の将棋名人になったこともあり、
晩年は全七巻、3000ページになんなんとする
「将棋三国志」なる小説を自費出版した。
老人会のソフトボールに明け暮れる元気な人だったが、
急激な病には勝てなかった。
叔母は膠原病という難病と26年間戦いつづけていた。
死は彼女を病から解放し、
兄の待つ黄泉の国へと連れていってくれた。
世話をつづけていた次女のとめどない涙には心を打たれたが、
棺のなかでの叔母の表情は安らかだった。
そういえば、母も安らかな死顔だった。
長い闘病を余儀なくされてはいても、
お迎えが訪れたときにはほっとするのであろう。
雨がやんだ。
お骨は愛するものたちに拾われ、
四十九日が終わるまでは家族と共にいる。
自分だけに見える最後の現世の日々だ。
名残を惜しみながら、
黄泉の国へと旅立つ日まではあとしばらくだ。
叔母さん、どうか母によろしく。
今は亡くなった叔母のお骨拾いの時間だろう。
この雨を二人の娘と残された夫への涙雨と思いたい。
私はこの三年という間に、
肉親を二人亡くしている。
最初は弟で事故死だった。
病床にあった母はそれを知り、
生きる希望を失ってその四ヵ月後に果ててしまった。
いつまでも薄倖の人だった。
その翌年伯父が亡くなった。
将棋が大好きで、
県の将棋名人になったこともあり、
晩年は全七巻、3000ページになんなんとする
「将棋三国志」なる小説を自費出版した。
老人会のソフトボールに明け暮れる元気な人だったが、
急激な病には勝てなかった。
叔母は膠原病という難病と26年間戦いつづけていた。
死は彼女を病から解放し、
兄の待つ黄泉の国へと連れていってくれた。
世話をつづけていた次女のとめどない涙には心を打たれたが、
棺のなかでの叔母の表情は安らかだった。
そういえば、母も安らかな死顔だった。
長い闘病を余儀なくされてはいても、
お迎えが訪れたときにはほっとするのであろう。
雨がやんだ。
お骨は愛するものたちに拾われ、
四十九日が終わるまでは家族と共にいる。
自分だけに見える最後の現世の日々だ。
名残を惜しみながら、
黄泉の国へと旅立つ日まではあとしばらくだ。
叔母さん、どうか母によろしく。