2001 07/31 20:39
Category : 日記
「もしもし」
「わたしよ、きのう留守電に入れてたんだけどね、それじゃ さよなら」
「えっ?」
僕が言葉を発する前に携帯は切れていた。
僕の携帯に留守電機能はつけていない。
だが、知らない人の着信履歴が残っていた。
さよならは歯切れのいい声だった。
爽やかな意を決したようなふうだった。
別れを言うような相手なら番号登録がしてあって、
かけまちがうはずはないと思うのだが・・・・・。
着信履歴にコールをしてみようかと思った。
「どなたにおかけだったんですか?」
でも、やめた。
知らない人にさよならっていわれるのもまたいいもんだ。
あれはきっと三十代半ばの女性だろう。
あと三回着信が入ってくると、
彼女の番号は消えてしまう。
今のうちに僕のほうからも言っとこう。
さよなら 知らないあなた
「わたしよ、きのう留守電に入れてたんだけどね、それじゃ さよなら」
「えっ?」
僕が言葉を発する前に携帯は切れていた。
僕の携帯に留守電機能はつけていない。
だが、知らない人の着信履歴が残っていた。
さよならは歯切れのいい声だった。
爽やかな意を決したようなふうだった。
別れを言うような相手なら番号登録がしてあって、
かけまちがうはずはないと思うのだが・・・・・。
着信履歴にコールをしてみようかと思った。
「どなたにおかけだったんですか?」
でも、やめた。
知らない人にさよならっていわれるのもまたいいもんだ。
あれはきっと三十代半ばの女性だろう。
あと三回着信が入ってくると、
彼女の番号は消えてしまう。
今のうちに僕のほうからも言っとこう。
さよなら 知らないあなた