2011 06/09 00:20
Category : 日記
村上龍の「心はあなたのもとに」文芸春秋社刊、
一ヶ月半かけて今朝、読み終わった。
一日約10ページ見当の超スローペース。
冒頭の5行で読むのをやめようと、一週間放置。
それから
ベッドで、机にむかって、スタジオで
移動中のロケバスの中で、撮影の現場で
散歩の途中のカフェで、風呂場で、トイレで…
おそるおそるすこしずつ読み進んだ。
読み手ではなく、作家自らに向けた小説。なのだと思う。
自分がなぜ村上春樹になじめないのか、理解できた。
ひりひりとした鮮烈さにコトバがみつからない。
こういう小説を日本人が書けるのだと、あらためて。
水村美苗の「本格小説」以来の、衝撃と脱力。
装丁は関口信介。余白といい堅牢さといい、
明朝の視認性を徹底追求したデザインに脱帽。
菊地信義の端正な可読性の良さを彷彿とさせた。
“I'll always be with you.always”のサブタイトルが、
身を切るように、切ない。
2011.6.9未明
一ヶ月半かけて今朝、読み終わった。
一日約10ページ見当の超スローペース。
冒頭の5行で読むのをやめようと、一週間放置。
それから
ベッドで、机にむかって、スタジオで
移動中のロケバスの中で、撮影の現場で
散歩の途中のカフェで、風呂場で、トイレで…
おそるおそるすこしずつ読み進んだ。
読み手ではなく、作家自らに向けた小説。なのだと思う。
自分がなぜ村上春樹になじめないのか、理解できた。
ひりひりとした鮮烈さにコトバがみつからない。
こういう小説を日本人が書けるのだと、あらためて。
水村美苗の「本格小説」以来の、衝撃と脱力。
装丁は関口信介。余白といい堅牢さといい、
明朝の視認性を徹底追求したデザインに脱帽。
菊地信義の端正な可読性の良さを彷彿とさせた。
“I'll always be with you.always”のサブタイトルが、
身を切るように、切ない。
2011.6.9未明