あかりやさんに献杯。
Rからの電話で1月19日にあかりやさんが亡くなったことを知った。年明けに、“相聞”のpilot版を渡そうと、渡辺に連絡をとってもらったら、広尾から川越に転院しているが、病室でDVDをみる事ができるというので、見舞いがてら届けると伝えたら、武士の情けだ、家の方に送ってくれ、と言われたので、自宅に届けたと聞いていた。あかりやらしい物言いだと思った。有栖川の地下で録音をするたびに、ここからすぐそばの病室にいるのだと、歯がみするような気分にさせられて何年か過ぎた。最後に会ったのは、福島さんの短歌絶叫ライブだった。あの午後、飯でも食っておけばよかったと、今になって悔やんでいる。はにかんだ微笑をいつもたたえた、熱い男だった。顔を合わせたのは、2001年6月。須賀川のむじなの森。もしかするとずっと若い少年の頃にバリケードのいずこかで、出会っていたらしいと、彼は言っていた。平岡正明を愛す、あいすべき人だった。いつか一緒に仕事をしようと約束しながら果たせずに過ぎた。東京。昼から一気に気温が下がっている。夜には雪と、予報も。