その、ガジュマルの樹の下で
虹を見たか、と聞かれるまでまったく知らなかった。webでチェックしたら6時過ぎ、雷いやさにベッドに潜り込んでいたころに出たらしい。見た写真は「虹のシャワー」とタイトルのついた一枚。お台場から撮ったもので、虹の縦線の部分に飛行機が重なっている。つくりもののような完璧なショット。あの年の夏、会場の虹の谷でゴンドラに乗っていたときにかかった虹の足もとを通過したことを思い出した。その後で、おきさんのプログで2005年7月の「奄美越え」を見つけた。モノクロの写真にキャメラを構える倉持さんの後ろ姿。そして、ひなたがかろうじて判別できた。熱に浮かされた7月の、そのいちばん熱が高まった日の午後の一枚。力が、ほしい。みなぎる想いに飢えている。