2009 05/07 11:46
Category : 日記
春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし
日は入日 月はあり明け 雲はむらさき 風吹く日の雨雲 日入り果てたる山ぎわの まだ名残りとまれるに うす黄ばみたる雲の 細く棚引きたる いとあわれなり いま 明け離るるほど 黒き雲のようよう消えて 白くなり行くおかし あしたにさる色とかや 文にもつくりたる。
…まだ眠くなれない。
夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし
日は入日 月はあり明け 雲はむらさき 風吹く日の雨雲 日入り果てたる山ぎわの まだ名残りとまれるに うす黄ばみたる雲の 細く棚引きたる いとあわれなり いま 明け離るるほど 黒き雲のようよう消えて 白くなり行くおかし あしたにさる色とかや 文にもつくりたる。
…まだ眠くなれない。