満開北風。れんの“家族会議”。
午後の打合せの後に、上野か千鳥ケ淵にまわり桜吹雪でも眺めながら祝杯をあげるつもりだった。まさか、あんな展開になるとは夢にも思わず。銀座でアンと別れ、さて朝兼昼兼夕食をどうするか渡辺と迷った。お茶の水に行き南海でカツカレーを食べるかと決まりかけたところで、六本木れんで長岡を呼んでみようということに。連絡をしたら大丈夫だというので麻布の撮影部へ。ピックアップしれんに。少し迷ったがお決まりの「メンチカツ」を注文。次の撮影のことなどを肴にしているうちに氷が溶けた。親しい家族会議を開いているような2時間が過ぎた。ひさしぶりだからぶらぶらして帰るという長岡と店の前で別れ蒲田に。途中Sからの電話で爆発。いったんは収めたはずの午後の件がぶり返す。蒲田についてさらに1時間、渡辺相手に吐き出す。吐き出していくうちに、もしかしたら「理由があったのかもしれない」という可能性に突き当たる。突き当たりはしたが、行き止まりに。家に戻った。中国の時代物を引っ張り出しぼんやりと見続けた。おもしろいのかつまらないのか見当がつかぬままに6話分、5時間ほど見たところで瞼が開かなくなる。風呂にも入らずベッドへ。何の夢も見ずに10時間爆睡。寝起きは最悪。寝続けるのも厭きたので起き出してトースト昨日届いたボリビアのコーヒー。ゲバラの死んだ国のコーヒーをはじめて飲んだ。彼の血がしみ込んだ味を期待していたわけではないが、予想していたよりもおだやかでやさしい味わいだった。さて、今日はどう生きたらいいのだろう。