24時間。ロケと編集で過ぎた。
古河ロケの現場に立ったのが朝8時。1時まで撮影。東京へ。3時から六本木の地下で本編集スタート。今朝の8時まで。編集スタートから、ちょうど一ヶ月。さすがに最後はうんざりした。もう、いいいとため息が出た。蒲田に戻りシャワーを浴び、朝刊を読みながら眠りに落ちた。断続的に5時間ほど眠り、起きた。何もする気になれず。音の整理を朝からやっているはずの有栖川にも連絡せず。サンダルを突っかけ、近所を散歩。花見。紀伊国屋に寄りカフェに。2時間ほど小説を読んで過ごす。外は花冷え。身にしみる寒さで震えた。明日はMAV。いずれにせよ、ピリオッド。嬉しくもなし。哀しくもなし。無為に時間だけが過ぎた。そんな気分が濃い。

そういえば菜の花。正確には芥子菜。
一昨日の撮影中に段取りの関係で短い時間が空いた。倉持さん、長岡を誘い利根川土手に春の空気を吸いに行く。4年前の秋に夕日の散歩シーンを撮った場所からやや下ったあたりに菜の花の群生を発見。土手と河川敷一面に100メートルくらいに渡って黄色い海が広がっていた。その真ん中に真っすぐな土の道が消えていく。スタバいの電話連絡があるまでの短い時間、撮影。いままであちこちで見た菜の花のある光景のなかで、いちばん美しい場所だった。夜宿に戻り女将に聞くと、栽培ではなく自生だとのこと。ある日、風に吹かれて運ばれてきた種が芽を出し、やがて一面に広がっていった…正しくは芥子菜で、ときに摘んできて料理に使うのだと笑ってた。翌日、宿が届けてくれた弁当に菜の花のおひたしが入っていた。古河のホテル山水。