輝ける青春/6時間映画★★★★★
DVD
予想外に良かった。

以下ウエブより引用
http://www.eigaseikatu.com/title/s-13349
どれだけ挫折し、胸が潰れるほどの哀しみに打ちのめされようと、それでも人生は美しい!

1966年夏、ローマに住むカラーティ家のニコラとマッテオの兄弟は、大学の休みを利用してノルウェー旅行を計画していた。ところが、いざ出発しようという矢先、精神病院で不当な扱いを受ける少女ジョルジアをマッテオが病院から連れ出してしまう。二人は予定を変更して、彼女を助けようとするのだが、結局それは失敗に終わり、この出来事が、兄弟のその後の人生を大きく変えることになるのだった。ニコラは精神科医を目指し、マッテオは大学を辞め、規律を重んじる軍隊へ入隊する。

ある家族が辿る喜びと哀しみの歴史を、66年から03年に至るイタリアの歩みに重ねて描いたこの大作がもたらす極上の満足感は、読み始めたら止まらない大河小説の醍醐味だ。フィレンツェの大洪水や「赤い旅団」によるテロなど実際の事件を巧みに取り入れ、普遍性に富んだ重層的なドラマに仕上げた脚本や演出の力もさることながら、登場人物を魅力的に演じた俳優陣の功績も大きい。常に前向きで志は高いが、他者を尊重するあまり一歩踏み込むことができず苦悩する主人公・ニコラ役に、現在のイタリアを代表する男優ルイジ・ロ・カーショ。痛々しいほど繊細なマッテオを愛した女性・ミレッラを演じたマヤ・サンサの生命力溢れる美しさも特筆ものだ。6時間6分の長尺に怯むことなかれ。これほど豊かな映画体験のチャンスを逃す手は無い。