列車に乗った男★★★★★
DVD  パトリス・ルコント作
ロシュフォールとジョニー・アリディで撮ることを決めていたと付録のインタビューでルコントが楽しそうに語っていた。メイキングを観るとルコントの現場は笑いにあふれていて、仕上がった作品世界とのギャップに面食らうほどだった。奇妙で力強いサウンドデザインがタイトルバックから惹きつける。公開は2002年。そのときの惹句は「その列車は、あなたを、 叶わなかった人生の終着駅へと 旅立たせてくれる。 教授と流れ者――神から与えられた運命の乗車券を交換したふたりの男の、輝かしき終焉の刻」だとか。ま、そのまんまである。oldロックンローラージョニー・アリディが、ニヤケタところのないチャールズ・プロンソンみたいで、なんともいい味を出していた。