2007 08/01 23:34
Category : 日記
冒頭は、ぜひとも、夜。
密林を踏み分けて行くイメージにしたいということ。
闇のなかに異なる複数の時が流れていく。
時代の闇に沈んだ遺跡が、その密林の先から立ち現れてくる。
あるいは垣間みえはじめる。
正確には、「尊顔」が。
あるいはそのふしぎな笑みの一部が。
回廊のレリーフの一部が。
バイヨンのシルエットの一部が。
不安定な焔を当てられたように
樹林の密生の間に見え隠れする…
あるいは探検者がかざす松明の陽炎のゆらめきごしに
不確かでありながら紛れもなく存在するものとして
おぼろげに浮かび上がる…
聞こえてくるのは、探検者の息づかい
濃密な下草を踏み分ける靴音
高まる鼓動
甲高い夜の猿の啼き声
巨大な葉擦れ
遠近感を強める蛙の合唱
遠くから囁きのように聴こえてくる
古代クメール語で発音される「バイヨン」の呟きの群れ
これらの「気配」の中に浮かび上がってくる。
と同時に複数のコトバの群れも。
会場に林立する幟は、このとき密林の巨大な生命儒群でもある。
密林を踏み分けて行くイメージにしたいということ。
闇のなかに異なる複数の時が流れていく。
時代の闇に沈んだ遺跡が、その密林の先から立ち現れてくる。
あるいは垣間みえはじめる。
正確には、「尊顔」が。
あるいはそのふしぎな笑みの一部が。
回廊のレリーフの一部が。
バイヨンのシルエットの一部が。
不安定な焔を当てられたように
樹林の密生の間に見え隠れする…
あるいは探検者がかざす松明の陽炎のゆらめきごしに
不確かでありながら紛れもなく存在するものとして
おぼろげに浮かび上がる…
聞こえてくるのは、探検者の息づかい
濃密な下草を踏み分ける靴音
高まる鼓動
甲高い夜の猿の啼き声
巨大な葉擦れ
遠近感を強める蛙の合唱
遠くから囁きのように聴こえてくる
古代クメール語で発音される「バイヨン」の呟きの群れ
これらの「気配」の中に浮かび上がってくる。
と同時に複数のコトバの群れも。
会場に林立する幟は、このとき密林の巨大な生命儒群でもある。