ハイビジョン特集「チェ・ゲバラ 遥(はる)かな旅」再放送
餃子の町往復を重ねたが、今日はやっと食べることができた。が、まずかった。ビルを出てすぐ井口さんに一報。むじなの置物のある川を渡り駅に向ったあたりで雨。小走りにモードで駅ビルに。うまくいったせいか、濡れてもまずくても、気分は昂ぶったままだった。行きの時間調整に使うカフェでタバコとコーヒー。渡辺も嬉しそうだった。東北の緑の風景をながめながら帰京。帰ってすぐ、BS2をON。ラスト近くだけを見ることができた。やっと。いいまとめ方だと思う。

  「ゲバラに誘われたら
   また、一緒に行きますか?」

この唐突な問いに40数年前に、チェと行動をともにした二人の老人がどう答えたか。これを見るだけでこの番組はかけがえのないものとなる。はず。それにしても、なんと素晴らしい表情を備えた男なのかと、あらためて。

  「何をなしたか、何を手に入れたかではなく
   どこに向って、なにに向って歩きつづけるのか」

戸井十月は、チェのメッセージを、こんなふうにくくってみせていた。ふつうなら赤面して笑いだすような空虚も、こと、あの男の残された写真を思い浮かべるとうなづかされる。時代とは、そういうものなのだと、思う。が。

それから数時間後。つまらないメールを巡って一騒動。怒ってはみても、暴言吐いたそばから、砂のように怒りが消えていく。どうでもいいか、そう思えてしまうのだ。たかがの世界に、“されど”は、ねえよ。な。