晩秋のように
寒い。ひさしぶりに南馬込を深夜に通った。メンテナンス中なのか、ビル全体が目隠しで覆われていた。雨上がり。あれから何年経ったのか。そのひとはまだそこで暮らしているのか。街路を枯れ葉が舞っていた。彼岸前なのに、東京はすでに晩秋の気配。