メモ
●リプレイと終息感
at 2001 12/13

《熱》が消えていこうとしている。熱はどうしたらかきたてられるのか。この終息感は、どこからやってきたのか。知りたいという強い欲求こそがいやそれだけが人を駆り立てる。自分を、相手を、モノを、コトを、世界を…知りたい。その思いが薄れれば、道は閉ざされる。置き去りにするとかしないとかは同じ道を、一本の道を歩み続けているときだけに、そう確信しているときだけに成立する想い。温度差が生じるとは、その道が異なっているのではと自覚が芽生えること。こればかりは、いかんとも、しがたい。無念ではあるが。な。

もう、どこにも戻るところは、ないのだ。右手を放すか左手を放すか。あるいは、すべてを放すか。いつか読んだ「リプレイ」という小説をとうとつに思いだす。何度も何度も同じ時点に人生がリセットされ続けてる男の話。リセットされるまでの時間が回数を重ねるたびに短くなっていき、やがては《瞬間》だけになっていく…