…野となれ山となれ
数時間眠って、体を動かしたくなって目が覚め、起きた。夜の残りのコーヒーを飲みながらビスケットを3枚。部屋の中が妙にあたたかい。窓を開けてみる。この冬はじめて感じたやわらかい朝の空気が流れ込む。少し湿っていてどこか匂うような、ふくらみのある空気だ。この気配を感じると、例年、春だなと思う。体を動かしたくなるような感覚も、また記憶にあるものだった。めずらしくタバコを吸わず、そのままベッドに。二度寝。睡眠時間は足りているはずなのに、眠くて仕方がない。春だなと、また実感。朝昼兼食をすませ、朝刊をゆっくり読み、ファイザーの損害賠償記事にゲスさには際限のない社会になったもんだと感心し、タバコを買いに出た。春雨。傘を持っていったが濡れるのが気持ちよさそうなので、ささず。あたりの植物がいっせいに芽生えていきそうな空気。では荒編をはじめようとメールチェックしたら古河からきつい一通。D2Tは、それにしても「学習」しねえもんだな、とため息。この件については放置と決めた。話しても話してもキリがない。厭きた。西も東も、“潮時”近し。しょせんは“利”だけで結んだ関係にすぎず。野でも山にでもなっていけばいい。