おまえはなにをしてきたのだ…
ひさしぷりに中也の詩がフラッシュ。雨。気をつけてはいたが、最後の数分、びしょ濡れになった。戻って風呂に入り、風邪薬も飲んだが、たぶん手遅れだろう。それでもいいじゃねえか。いい歳してとは思わずとも、ガキのように右も左も見えてなかった。屑のような時間の過ごし方をしていたのだ。やくざならこの指二本は詰めるところだ。詰めたところで返る時間はないのだが。戻せる想いもないのだが。雨から雨。閉じなければと必死で思う。ここで閉じねば無間地獄だ。そうわかっていながらなす術もない。ぼうぜんと立ち尽くす以外に道が見あたらない。二時間、涙が止まらず。熱が出てこのまま寝込んでしまいたい。記憶のどこかを拭い去れるような高熱を発したい。のたうちまわってすべてを記憶の外に投げ出してしまえたら。百万本のバラには続編があってしかるべきだと考えた日があった。真夏の盛りのことだった。それが落とし穴。墓穴だったのかもしれない。