2005 07/17 17:05
Category : 日記
件名: [yumekoujou:00603] 滝ロケのラフスケッチ
送信日時: 2005年 7月 17日 日曜日 3:18 PM
差出人: Toru Mashiko
益子@六本木地下です。
滝ロケ続報。
いま相馬Pと話し合い登場人物アリを決定しました。
プランは一両日中に送りますが、
第1に夏-秋篇の「記録と記憶」の追加シーンを撮ります。
以下はラフスケッチです。
みんなで行った夏休みのことをどんなふうにカタチにするか
絵本作家でもある母親が娘といっしょになってアイディアを練っている。
なんだ、そんなこと家でやればいいじゃん、と思うだろうけど
この母親はご承知のように、クリエーターなので
あまり常識にとらわれていないわけだから
夏の記憶を再現するなら「そりゃ夏ね」となっちゃう。
で、近くの水辺に娘と遊ぶ、そういう設定とします。
必要な材料は、だから大きめのスケッチブックと旅行の写真。
開かれたスケッチブックの左ページには母親自身が描いた分校シーン。
右ページには娘の描きかけの同じようなシーン。
左と右では当然IQレベルが100くらい違っています。
これは7月1日の美術・若林さんの仕事を見て思いついたこと。
内容については近日中に打合せましょう。
それと象牙色のフリルのついたやさしげな日傘。
これは、モネの睡蓮などを参照してください。
母と娘は、祖父がいるとはいえ
父親と遠く離れて暮らしている。
母親の性格もあり、明るく楽しい暮らしを営んではいるが
二人には本質的な欠落感とさみしさがある。
このさみしさが、隠し味。
たとえばワタクシが母娘と遠く離れた異郷の地で
日夜仕事に励むスーパービジネスマンだとする。
ふとしたときに脳裏浮かべ明日の元気の素があるとすれば
それはきっとこんなシーンだろうな、そんなつ2ショット。
原型としての母子像になれば、いい。
衣装については、少女マンガを参考にしてください。
明日、MAのときに見せますが大島弓子が描く夏の母娘です。
夏の夢のような1シーンとします。
離れて仕事する父親が、
我が妻と最愛の娘が、こんなふうだったらウレシイ、
そう感じられるような1カットね。
これは倉持さんたちとの相談になりますが
禁じ手の「紗」を使う可能性もあり。
「紗」の効果を「水しぶき」にする可能性も。
吹割りの特殊な水のフォルムは、それを可能にするかなとも思います。
さらにまったく異なるタイプの衣装に変えて
来年以降に使用する素材を撮ります。
「トムソーヤ作戦(仮題)」からみで使用予定のシーンです。
こちらは不思議な印象をたたえた水場で散歩しながら
母が娘に向かい大げさとも思える身ぶり手ぶりで
しきりに話しかけているイメージ。
母と娘の手にはオレンジと青のシーサーが一つずつ。
水しぶきをかぶった岩の上には大きめの赤いシーサーも。
母はあざやかなオレンジ色の衣装(ガジュマルドレス)。
娘はあざやかなブルーのワンピース。ただし水に映える青。
六百年を生きたガジュマルの樹の下で思いついた
近所の雑木林にツリーハウスをつくる計画を
まっさきに娘に話している。母親は絵本作家だから
その想像は常人をはるかに逸していて
(たとえば新月の夜に大きな満月が出ている話を描いたりするほどだ)
で、本人は興奮しているけど、娘はアゼンとしている
そんなふうに描きたい。
Dyneの編集中なので、まずここまで。
とりあえず思いつきですが検討材料としてください。




送信日時: 2005年 7月 17日 日曜日 3:18 PM
差出人: Toru Mashiko
益子@六本木地下です。
滝ロケ続報。
いま相馬Pと話し合い登場人物アリを決定しました。
プランは一両日中に送りますが、
第1に夏-秋篇の「記録と記憶」の追加シーンを撮ります。
以下はラフスケッチです。
みんなで行った夏休みのことをどんなふうにカタチにするか
絵本作家でもある母親が娘といっしょになってアイディアを練っている。
なんだ、そんなこと家でやればいいじゃん、と思うだろうけど
この母親はご承知のように、クリエーターなので
あまり常識にとらわれていないわけだから
夏の記憶を再現するなら「そりゃ夏ね」となっちゃう。
で、近くの水辺に娘と遊ぶ、そういう設定とします。
必要な材料は、だから大きめのスケッチブックと旅行の写真。
開かれたスケッチブックの左ページには母親自身が描いた分校シーン。
右ページには娘の描きかけの同じようなシーン。
左と右では当然IQレベルが100くらい違っています。
これは7月1日の美術・若林さんの仕事を見て思いついたこと。
内容については近日中に打合せましょう。
それと象牙色のフリルのついたやさしげな日傘。
これは、モネの睡蓮などを参照してください。
母と娘は、祖父がいるとはいえ
父親と遠く離れて暮らしている。
母親の性格もあり、明るく楽しい暮らしを営んではいるが
二人には本質的な欠落感とさみしさがある。
このさみしさが、隠し味。
たとえばワタクシが母娘と遠く離れた異郷の地で
日夜仕事に励むスーパービジネスマンだとする。
ふとしたときに脳裏浮かべ明日の元気の素があるとすれば
それはきっとこんなシーンだろうな、そんなつ2ショット。
原型としての母子像になれば、いい。
衣装については、少女マンガを参考にしてください。
明日、MAのときに見せますが大島弓子が描く夏の母娘です。
夏の夢のような1シーンとします。
離れて仕事する父親が、
我が妻と最愛の娘が、こんなふうだったらウレシイ、
そう感じられるような1カットね。
これは倉持さんたちとの相談になりますが
禁じ手の「紗」を使う可能性もあり。
「紗」の効果を「水しぶき」にする可能性も。
吹割りの特殊な水のフォルムは、それを可能にするかなとも思います。
さらにまったく異なるタイプの衣装に変えて
来年以降に使用する素材を撮ります。
「トムソーヤ作戦(仮題)」からみで使用予定のシーンです。
こちらは不思議な印象をたたえた水場で散歩しながら
母が娘に向かい大げさとも思える身ぶり手ぶりで
しきりに話しかけているイメージ。
母と娘の手にはオレンジと青のシーサーが一つずつ。
水しぶきをかぶった岩の上には大きめの赤いシーサーも。
母はあざやかなオレンジ色の衣装(ガジュマルドレス)。
娘はあざやかなブルーのワンピース。ただし水に映える青。
六百年を生きたガジュマルの樹の下で思いついた
近所の雑木林にツリーハウスをつくる計画を
まっさきに娘に話している。母親は絵本作家だから
その想像は常人をはるかに逸していて
(たとえば新月の夜に大きな満月が出ている話を描いたりするほどだ)
で、本人は興奮しているけど、娘はアゼンとしている
そんなふうに描きたい。
Dyneの編集中なので、まずここまで。
とりあえず思いつきですが検討材料としてください。