2005 07/15 02:32
Category : 日記
このあいだのコンサートで買った福島さんのDVDを見る。みなさんあきれるほど若かったことをあらためて。最終日に撮った、真っ白いハイビスカスの大木。今日HDSRでつないだものを見ながら、ああこれをもっと撮っておけば良かったと後悔した。朝の光で、逆光で、夕日で、あるいは月光の下で。やわらかい南国の風になぶられてふわりふわりと揺れるあの緑の木陰の白い花を心置きなく撮っていたらよかったと後悔している。そして福島泰樹の「目を病みてひどく儚き日の暮れをきみは真白き花のごとしよ」一首を置いてみたかった。まだ若い日々の福島さんの短歌絶叫が背中越しに聴こえている。その叫びに重ねKathleen Battleの歌うlovers。奄美土産の黒糖焼酎「奄美の杜」を水道水で割ってなんとか鎮まりたいと願う。それにしても70年代はじめの福島さんの歌はなんと艶やかなのかとしみじみ思う。
午前三時わが鶏鳥はかん高く鳴くしめやかに人を想うに
「越冬は悲しからずや」より
囁きてなにかは哀しまはろなる口先三寸先の耳朶
「転調哀傷歌」より
跪き人に詫びたることはなきみどりの涯にさやぐ海あれ
「転調哀傷歌」より
これを読んだ20代から30代半ばまで12年間の無為徒食の頃。手に取るようにその甲斐なき日々のことが浮かぶ。
ま、いいじゃねえか。為す術もない。
午前三時わが鶏鳥はかん高く鳴くしめやかに人を想うに
「越冬は悲しからずや」より
囁きてなにかは哀しまはろなる口先三寸先の耳朶
「転調哀傷歌」より
跪き人に詫びたることはなきみどりの涯にさやぐ海あれ
「転調哀傷歌」より
これを読んだ20代から30代半ばまで12年間の無為徒食の頃。手に取るようにその甲斐なき日々のことが浮かぶ。
ま、いいじゃねえか。為す術もない。