[japanesque:00130] 「日本をひらく」 HD篇
いま、つないでいるのは犬吠埼の日の出。

「日本をひらく」とタイトルされた日本郵船博物館ロケの素材を
今夜、いよいよHD素材として文字通り、ひらきます。
数センチに満たない波の影が波打ち際に陰影をつくりだす。
ちょっとあり得ないような映像は、水平線に生まれたばかりの
太陽がほぼ平行な光で照射しているから…
いやあ、こういう映像を、はじめてみました。
その朝の黄金色の光が細かい砂の粒子を金色に染めていく。
この映像を、high-definition televisionで撮りながら
high-definition televisionで編集したのは、
じつは今日がはじめて。
すげえぞぉ。
思わずため息、吐息だぞぉ。
studioにあるのは32inchサイズの液晶だけど
これが100inch、300inchと考えると
ほんと、自分をほめてやりたい。
犬吠埼を選んで良かった。
ロケの出を1日はやめて良かった。
海辺なのに温泉旅館にこだわって良かった(これが最大)。
とにかくよかった。と。

湯治部がHDを導入したのが2000年秋。
HD900にバージョンアップしたのが2001年夏。
わずが五年に満たない時間ながら
圧倒するような素材の山に、いや海におぼれそうである。

「日本をひらく」のHD素材をHDとしてひらくとき、
どのカットからスタートするか、このむ3年間ずっと考えてきたけど
やっぱり、日の出だよな。
DigitalJapanesqueの冒頭なのだから
正調/日本の朝だろう。

というわけで地獄のような編集続きに
ぽつんと顔を出したうつくしいおだやかな1日でありました。

ま、楽しみにしてくれ