トヨタ提供の宇宙船地球号の羊頭狗肉ぶりは少し恥ずかしい
法事で那須に行った帰りに読んだ新聞にテレ朝の“宇宙船地球号”で「新月の木の不思議」を取り上げるとあった。同じ話を昨年の初夏、夢工場の第1回目の打合せの時に田中さんから聞かされていたことを思い出し、眠い目をこすりながら見た。時間枠が30分なので、正味25分では浅いままだろうな、と懸念していたら、そのまま。全面的な突っ込み不足で不満だけが残った。トヨタ提供の“宇宙船地球号”は、切り口の良さに、中味がついていけないことが多い。トヨタの姿勢に問題があるのか、制作会社の力不足なのか、もったいないことである。それにしても提供時間内にオンエアされるトヨタのCMは、なんともお粗末で気が抜ける。“宇宙船地球号”と題してエコをコンセプトにしているのだから、せめてCMも特化すべきではないのかと。破格の超利益をあげているのに、うら寂しい限りではないか。

ちなみにwebに載っていた番宣内容は次の通り;
“月の魔力が森を守る 〜新月の木のミステリー”
森林資源の豊かなオーストリアに「冬の新月の時に切られた木で家を建てると、その
家は10倍も長持ちする」という古い言い伝えがあります。伝統的な木造住宅シャレー
やストラディバリウスのバイオリンもこの「魔法の木」を使ったと言われています。
日本にも太陰暦で決められた伐採時期「伐り旬」という伝統があり、新月伐採の普及
に取り組むNPOも設立されました。科学的に研究する学者もいますが、まだ謎の多い月
と木の不思議な関係。後継者難や価格低迷にあえぐ日本の林業、そして荒廃のすすむ
日本の山を救う救世主となるのでしょうか。
日本では「闇伐り」と呼ばれる「新月の木の伐採」。新月の木で建てられた建築物は、
長持ちするだけでなく、シックハウスなど現代の疾病にも有効であるといわれている。
しかし、明治4年に行われた改暦をきっかけに、これまでの農事暦が忘れられ、その後
の工業化社会が、痕跡を消し去ってしまった。ヨーロッパと日本で復活しようとして
いる「幻の伐採法」に焦点をあて、その有効性を科学的に解明していく。