わがロードス島。
確かなコトがあったわけではない。
ただ、かすかに動き出す潮の流れを感じたのだ。
ほぼ一年ぶりに会った人たちなのか
発せられた脈絡のないコトバなのか
受容の笑みなのか。
そのいずれでも無かったのか。
確かなのは
ほんの少したけ寒さを感じさせる夜風にあたりな
アキハバラから戻る渡辺を
駐車場で待っているときに
ここがロードスだ、
そう思った。
21日に古河に行き10分版をスタッフとともに見た
翼22日にダウンして9日間。
どこにも出ずに蟄居していた。
パストラルの駐車場でも
気が乗らないから出るのをやめたいと
渡辺に駄々をこね
まあそう言わずにと背中をおされ出席した。
三年前の秋に出席してから四度目になる。
三回続けて、次こそはと言い続け
どのコトバもカタチを結ばぬままに過ぎていたから。
にもかかわらず、
何をというわけではない。
あの場所に、
折りにふれ思い浮かべ再びを期してきた
あの特別な場所へ
踏み出せと、
誰かに、何かに告げられている…
そんな思いに満ちた夜となった。
2004年11月30日午後7時から8時。
虎ノ門パストラルでの一時間。
ロードス島の所在を掴んだ。
そう自覚できた記念すべき夜として
記憶しておくために。