ウグイスとカルバンクライン
そういえば麓でも山頂でも
いたるところでウグイスが鳴き狂っていた。

真夏のウグイスというのがなんともおかしく
おれは素っ裸になって毒の玉川に体を浮かべたが
やはり腑に落ちなかった。

戻ってくるつもりで大岩にパンツを干してきたが
面倒くさいのでそのまま次のロケ先に移動した。
次にロケに行くのが一週間後。
おれのカルバンクラインは残っているだろうか。
毒の川のウグイスについばまれてはいないか。

急に「十九の春」を聴きたくなった。