記憶
件名: [japanesque:00015] 水月
送信日時: 2004年 6月 23日 水曜日 0:24 AM
差出人: Toru Mashiko
返信先: japanesque@sml-z4.infoseek.co.jp
宛先:東京星菫派

家に戻ってシャワーを浴び
斎戒沐浴?し、自家製DVDを5回観たところです。
HDからDVCにしたものをMPEG2に変換しているとはいえ、
他人事のように没入している自分がいました。

藍色というのか、
最初の月に重なる海の色に
あらためて目を奪われた。
ああいう瞬間の海を
これまでもいくどか目にしながら
映像に出来たことも
映像で見せられたこともない。

世界は、陰と陽とが
複雑にからみあい溶けあってできている。
ことの始りとして
そういう世界観に立ってみたかった。
感情の深い部分を揺さぶるような
ふしぎな水脈をそなえたかった。

ご覧あれ!
と伏して差し出す一本。
それがまずはできたのだと思う。

webにアップしたいとも考えたけど
5回観ながら、もったいないと断念。
最低限DVDで渡すことにします。
しばし、待たれよ。



山岡さん
口上となる披露目はつくれたのだから
どうだろう
3分から5分程度のパイロット版を
あと11本つくり、12本の万華鏡にしませんか。



渡辺君
2年前に母上が倒れられた夏
よく月を撮っていたな。
その夏の最初の一本が
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater548.html
ここに残っている。
多摩川の水面に映ったモノクロームの月影に添えた曲は
桑田佳祐の「月」。
この曲は桑田が母を偲んで書いたと聞いている。
いま、ひさしぶりにその歌を聴いています。
母上のこと言葉がありません。
心からご冥福を祈ります。