《ツ、イ、ラ、ク》★★★★★!
姫野カオルコ著/角川書店

おんなは、凄い。ひたすら、スゴイ。どこまでも、すごい。
《本格小説》とはまた異なるが、全編、匂い立つような皮膚感覚に満ちている。
男では絶対に描ききれないだろう。
女だから描けたのか、姫野という個性ゆえなのか。
雨の一日、ベッドから出ずに読み耽る。
耽美な極上の六月となった。

朝、トーストを食べながらレイ・チャールズが死んだニュースを聴く。もう百歳くらいなのかと思っていたが
以外と若いことにおどろいた。