あれから13年が過ぎたのだ。
去年の夏のコロンビア。10万人集まったという国際詩人フェスティバルで
福島さんは春風駘蕩。常の人であった。
渡辺がキャプチャーした記録ビデオを繰り返し見る。
黄昏の野外ステージで、場所を変えた屋内の会場で
彼が絶叫したのはあの「光」のシークエンス。
立原道造と福島泰樹を一つの世界に溶け込ませた
極私的の極みのような我がオーダーに
六本木の地下スタジオで笑顔で応えてくれた
あのプロローグとエピローグがベースになっていた。

digitalJapanesque、まずここからひらくのだ、とあらためて。