糠と暖簾と。
電通テックにバイク便。
30分便が取りに来るまで1時間待ち。
雨。大月は、どうか。
バイク便がつき次第、東京を出る。
朝飯は談合坂あたりか、現地のほたるで。
起きてみて、テンションが下がっていることに気づく。
2Dつないで、あるいは飽きたか?
やろうとしたことはほぼ終わってしまったような
達成感とは異なる消耗感。

糠に釘うち
のれんに腕押しさせられるような
撮影部や照明部、制作部とのやりとりが
なんだか面倒くさい。

ハイテンションはクライアントと代理店の一部と
むじなの森の現場事務所2階の残党のみ。

それなりの技術的蓄積を備えながら
自ら発露することができないベテランたち。
反応のあまりの鈍さに28日の夕は
「やれないないら撮らなくていい」と宣言した。
すると、「やります」と返ってきた。
その刹那、たぶん何かが途切れた。

途切れたものを引きずりながら帰京して撮影済みの素材をつないだ。

あげく残ったものはうっとうしさ。

《世界》を持たないキャメラマンとライトマン相手に
何をどう伝え、キャッチボールすればいいのか
さすがに手だてが見えなくなった。
基礎と骨組みはほぼできている。
あとは化粧。色づけ。
そこに信を置けない。

難しそうにしているのか、
ほんとうに難しいのか。
単なる燃えかすを相手にしているのか。

前半戦最後のヒートアップを前に
憂鬱が募るばかりである。

システムの池田、CGの桑田、制作の佐藤
この三人のむじな残党に、車両の杉田を加えて4人。
さらに制作の豊岡か。
疲労に負けなければ尾崎も計算に入れられる。
あとは後発の録音部の2人とSONYPCLの矢部。

撮影部、照明部は全滅。
あてにならず。あてにする気にもなれず。

湯治部を使えたらと、切実に思う。