いよいよ撮入。さてどこまで行けるか。
ロケの初日はいつも眠れない。
28日もまた眠れず。
大月に着いたのが5時過ぎ。
実験線周りを一度見てから指定のホテルへ。
8時から顔合わせと撮入を兼ねて乾杯。
翌朝から早出組は6時発で基地でセッティング。
9時30分から4時までリニアに乗車。
車体に取り付けた3DCCDで加速・減速・追い越し・並走・すれ違い試験走行を順次撮影。
同時に3DHD950で車窓風景も。
撮影終了後、車両後方に3DCCDを取り付ける。
細い鎌のような三日月が真っ暗な森に沈んでいった。
スタッフより一足先にホテルへ。
腹が減っていたので一人で晩飯。
早寝のつもりが、昼に撮った3DCCDの映像が焼き付いていて眠れず。
テレビをつけぼんやりと眺める。
一時ごろに眠り、七時まで熟睡。
二日目は雲一つない秋晴れが夜明けから日暮れまで続いた。
撮了後、3DCCDを車体横から先頭車両ノーズ部に付け替える。
この取り付けに4時間。
スタッフよりひと足先にホテルへ。
9時ホテル着。スタッフを待つ。
太く大きな三日月が沈んでいった
10時過ぎにスタッフ帰着。晩飯。
2時過ぎに眠りにつき、5時過ぎに目が覚めた。
渡辺の部屋に電話し起こす。
6時30分にチェックアウトし、基地へ。
新しいカメラポジションをチェックし、
実験センターへ。
ホテルを出たときに12℃だった気温
ぐんぐん上がり20℃を越える。
紫外線の強い夏のような陽射し。
犬走りとセンター屋上の二ヶ所から
3DHD950で追い越し、すれ違いなどを狙う。
運行システムの精度の高さはあきれるほどで、
タイトなサイズにもかかわらず、
カメラを構えたど真ん中に500km/hと320km/hで
相対走行するリニアがピタリとフレームイン。
秋晴れではあったが1パラはいったような空で
撮影条件としてはベターだった。
500km/hの主観映像を撮了後に3Dメガネで見たが
300km/hクラスの速度感とは異次元のスピード感で
スタッフが代わる代わるメガネを着けては
歓声をあげていた。
おれ自身も、なんども目をこすった。

特機の山家チームの出発を見送り、帰京。


疲れたが、収穫の多いロケだった。
いよいよ撮入である。