夜の虹
表紙になっている「nightrainbow」の写真パネルが手に入るとあったのでウエブで注文した。ついでに写真家の高砂淳二のウエブをたどる。以下の高砂のメッセージを読んで、経緯を知った。

●引用
「9年前に何となく好きで通い始めて以来、海、山、生き物などの写真を撮り続ける一方で、もともとの先住ハワイアンたちの自然観に惹き込まれていった。3年ほど前、あるきっかけで古代ハワイの叡智を受け継ぐひとりのハワイアンに出会った。彼は、ハワイアンはいかに大地を愛して生きてきたか、いかに自然のものすべてに宿ったスピリットを尊重して生活してきたかを教えてくれた。そして、薬草のこと、本物のロミロミマッサージのことなどを教えてくれた。いろいろな国の海の写真を撮りながら地球環境の悪化を肌で感じてきた僕は、そんなハワイアンたちの自然観は現代の人が忘れ去ってしまった大切な感覚だと感じ、それを少しでも思い出してもらえるような本を作りたい、そう思うようになった。   
   そんな時、偶然、満月の光に照らされて出ている夜の虹に出会った。まさか夜に・・・。目を疑ったが本物の虹だった。星々に囲まれて神々しく、静かに光る虹はおそろしく美しかった。それからと いうもの、僕は夜のハワイを動き回り、ある時は森の谷間、ある時は溶岩の流れる荒野で静寂の中、撮影を続けた。夜のハワイは、昼間のハワイとはまったく別の、もう一つの神秘的な表情を持っていることを知った。夜と昼の逆転した生活パターンになるので、ハワイに行っても以前のように日焼けするようなことはなくなった。それでも ”Night Rainbowには滅多にお目にはかかれなかった。  
 ハワイでは Night Rainbowは最高の祝福とされ、先祖の霊たちがさまざまな癒しや智恵を与えるためにごく稀に現れる、と言われています。海の中から森、滝、星々までの自然写真と、ハワイの夜の誰も知らない静寂な風景、そして様々なナイトレインボーの写真。それに古代より伝わるハワイの自然観のお話を加えての、今までとはまったく違ったハワイの表情を満喫していただける本ができあがりました。自然の見えかたがほんの少しでも変わったり、夜の虹の祝福を感じていただけたら幸いです」