では、暴言するぞ
メーリングに撮影技術班への要望というか希望というか絶望を書き、送った。
non!から入るネガティブさを一昨日はガマンしたが、徐々にキレてきた。この頃は発火点がほんとうに低くなったのだ。
で、一発、投じた。

梅雨入りしたせいか
彼我の温度差がうっとうしい。
たかがワンカットのテストを否定されたくらいで、何をうろたえていやがるのか、しゃらくさくなってきた。
奴隷じゃあるまいし、出来なけりゃシャッポ脱ぎゃいいじゃねえか。

「劇映画じゃないから」
あの一言がたぶんカンに障っているのだと思う。
このご時世に「劇映画」という感覚も相当なものだが、
士農工商の江戸時代の職人じゃあるまいに
何が「劇映画」か、とまだ虫が騒ぐ。

気が弱いのか力が無いのか。
それにしても何が面白くて看板ぶら下げているんだか。
名刺に肩書き書いているのだか。

2年前にまだ生きていた秋山庄太郎に
「なぜ花なのですか」と聞いたら
「花が撮ってほしいと語りかけてくる」と答えた。
そうか、もう女優たちは語りかけてこないのか、と思ったことはさておいて
キャメラマンつーのはそういうものではねーのかと思う。
そういう煙に巻くようなことが言えてはじめて飯が食えるのだろーと思う。
おれもそんなことを言ってもらいたいのだよ。
「リニアがこう撮ってね」と話しかけてくるんですよ、と。
そりゃ、少しは気持ち悪いけど。
そういう意気込みというか、破天荒さがないと一緒に空気すってもうまくねーんだよ。
「見たこともない映像なんて撮れない」
なんてリーマンみてえなこと言うなよ。
あたりめえだろーが。
寝ぼけ宗教じゃねーんだから、見たこともねーもの撮れっこないだろ。
比喩だよ比喩。メタファーね。
人間だけが(たぶん)持っている想像力だろ。問題は。
誰の足下にだって、まだ経験したことも見たこともない、ワンダーランドがあるのだと、
そう覚悟しなくてなにが映像だ。
江ノ島の観光写真屋じゃねーだろう。ったく。

だてにキャリア積んでるわけじゃねーだろう。
頭が腐るまで考え続けろよ。
斜に構えてるんじゃねーよ。
難しい、から入るのだけでもやめろよ。
旦那に金出してもらってはじめて仕事になる
たかがちんどんやじゃねーのか、おまえもおれも。
ほかよりはいくらかうまくてましだろーと
思い込んでるちんどんや、芸者でもいいや。
別に卑下してるわけじゃない。
頼まれなけりゃ始まらない。そのことをしって欲しいのだ。
吉原一番の名大夫くらいの見えきってみろよ。

テーブルひっくり返す寸前まで行ってるぞ。
おれは紳士だから手袋投げたら一歩も引かないよ。
手袋投げたらなんでもありだよ。


せめて勝負にもちこませてね。
プレはいっさい考えなくていいよ。
プレはおれのチームでやるからね。

以上、暴走したが、二三日このままにしておく。暴飲のかわりである。