十三夜の緒戦勝利。
動かないものにどうしたら動感を、
ダイナミズムをつくりだせるか。

その昔、ベルビアンで全編に桜を散らしたことを
想い出し、プロローグはせめて海を置いてみようと思いついた。

雨。春の雨。
まずは前半を荒篇の名で本篇する。
攻め方を変えた。
明日、渡辺にスケジュールの調整を頼む。
井口さんとも相談。

古地図と潮騒からはじまる山岡のデザインを見ていて
胸が躍った。

満を持して十三夜に端緒を切った編集である。
満月の十八日には前半の満願成就といこうじゃないか。