2002 11/25 21:59
Category : 日記
「僕のなかの壊れていない部分」白石一文著/光文社刊
奇妙な思弁小説とでも言うべきか。
引き込まれて一気に読まされた。
おかげで時間が「壊れた」。
「人間も動物も、そして石や花、空気もすべては一つに繋がった夢みたいなものなのよ。生まれる前も生きているときも、死んでしまってからも、きっと同じなんだろうなと私は思っている。他人はきっと自分だし、自分はきっと他人で、これから生まれてくる人も自分だし、大昔に死んでしまった人も自分自身なのよ。…石や草や虫や動物も、同じように自分なんだよ。ほんとはね、何も思い煩うことなんてないの。自分が苦しいと思えば苦しいし、楽しいと思えば楽しいの。この世界は、ただそうとしか言いようがないものなの」
214p夏休みに真知子さんが直人に話したこと
奇妙な思弁小説とでも言うべきか。
引き込まれて一気に読まされた。
おかげで時間が「壊れた」。
「人間も動物も、そして石や花、空気もすべては一つに繋がった夢みたいなものなのよ。生まれる前も生きているときも、死んでしまってからも、きっと同じなんだろうなと私は思っている。他人はきっと自分だし、自分はきっと他人で、これから生まれてくる人も自分だし、大昔に死んでしまった人も自分自身なのよ。…石や草や虫や動物も、同じように自分なんだよ。ほんとはね、何も思い煩うことなんてないの。自分が苦しいと思えば苦しいし、楽しいと思えば楽しいの。この世界は、ただそうとしか言いようがないものなの」
214p夏休みに真知子さんが直人に話したこと