醒めないことだけが希望なのだ。
撮影部にお願いして録画してもらった
「ガイアの夜明け/天空都市」をゆっくり見た。

原田さんとはじめて「いのちの街」の仕事をしたのが15年くらい前。
ブラジル地球サミット用に「1000m都市ある慕情」をつくったのが10年前。
「ハイパービル構想」を手伝ったのが昨年。

案内役は「東京LIVE」でご一緒した青木さん。
菊竹先生も元気な姿を見せていた。

はてしない夢物語に思えていたものが
いつのまにかカタチを結び出していることに
おどろかされると同時にしんみりした気分にもさせられた。

目の前や足下だけではなく
ここではないどこかを見ながら生きる人がいるのだと
思えただけでもうれしかった。

夢は果てしないほどリアルになるのだ。
限界や醒める瞬間を意識したときに夢は潰え
ただの夢で終わっていく。

ミルハウザーの「マーティン・ドレスラーの夢」
が与える無限の世界を思い出しながら
この秋も悪くなかった、
そんなふうに今夜を閉じることができた。