待宵月と夕日とリニアモーターカー
夕方、湾岸で神田に向かっているときに
昇りかけた白い十三夜の待宵月と
みごとに西の空を染める夕日を見た。
白月と橙色の夕日を高速の両端に見るというのは
かなり贅沢な気分にさせられる瞬間だった。

予定よりいくらかはやく神田着。
スターバックスでコーヒーとクッキーを買ってきてもらう。
オリエンテーションは2時間。
あらかじめ渡された資料を読んでいたので
オリエンというより少し踏み込んだ場となった。
おもしろいシノプシスを書けそうな気がする。
23日土曜に、うまくいけば実験中のリニアモーターカーに試乗できそうだ。
三菱電機の仕事で超電導磁石に乗ったことがあった。
あいつが550kmで走行するというのは
さてどんな世界なのか。

鉄道の名を持ちながら
19世紀のスティーブンソンのロコモーション号から
連綿と三世紀に渡って走りつづけているのは
レール上を摩擦によって走行する移動体。
リニアモーターカーは厳密に言えば鉄道ではない。
地上10cmを文字通り浮上したままで疾走する、まったく異なる移動体である。

なんと胸弾む乗り物なのかと思う。

もらったプレスキットの中にMLX01を模したペンケースが入っていた。
机の上で10cmほど浮かしてビューンといいながら移動させてみた。

23日に体験するまでは、ビューンとしておこう。