Ute Lemperなかなか
http://www.conversation.co.jp/artist/utelemper.html
より転載

●Ute Lemper
1963年、裕福な銀行家の父親とオペラ歌手の母親というブルジョワ家庭の子女として、 ドイツのミュンスターに生まれる。9歳のころからピアノとバレエのレッスンを受け、15歳で舞台デビューを果たす。その後、ザルツブルク音楽院、ウィーンのマックス・ラインハルト学院に学び、声楽についての教育も受ける。
1982年、ウテ19歳のとき、持ち前の美貌と抜群のプロモーション、そして並はずれた演技力が認められ、ミュージカル『キャッツ』のメンバーに抜擢される。その後も『キャバレー』のパリ公演でサリー・ボウルズ役を演じ、モリエール演劇賞を受賞。 ドイツの作曲家、クルト・ワイルの作品である『三文オペラ』のポリー役、『七つの大罪』のアンナ役での高い評価を得る。歌手としては、1986年ドイツで開催されたリサイタル『クルト・ワイルの夕べ』が大成功をおさめ、1989年のデビューアルバム『ウテ・レンパー sings クルト・ワイル』がヨーロッパのみならずアメリカでも大ヒット。7週連続でビルボード誌クロスオーバー部門の1位を記録し、現代のワイル歌手の登場と注目される。
ウテの才能はとどまることを知らず、映画女優としても活躍し、1989年には『オーストリア女』、1991年にはピーター・グリーナウェイ監督の『プロスペローの本』をはじめ、『モスクワ・パレード』『理性が眠るとき』に出演。1994年、ロバート・アルトマン監督の『プレタポルテ』では妊婦役で出演するなど、その多彩な才能は多くの人々を魅了してやまない。
プライベートでは、アメリカ人コメディアンのデヴィッド・タバルスキー氏と結婚、このときお腹には長男マックスがいた。1997年には長女ステラを出産し、現在は二児の母親でもある。
その後も、1998年〜1999年にロンドンで上演されたミュージカル『シカゴ』ではヴェルマ役を演じ、見事オリヴァー賞を受賞する。
2000年に3月にリリースされたアルバム『Punishing Kiss』(ユニバーサル ミュージック)には、ステージやレコードを通して彼女の才能に触れ、歌い手としてのウテの才能に惚れ込んだ、エルヴィス・コステロ、トム・ウェイツ、ニック・ケイヴ、スコット・ウォーカー、フィリップ・グラス、ディヴァイン・コメディといったロック/ポップ界を象徴する大物アーティストたちがウテのために曲を提供した。