印刷博物館
GALAの樋沢さんとほぼ1年ぶりに。

急に顔が見たくなり、昨日メールを出したら、おいで、というので夕方
数メートル先が見えない首都高に乗った。

なんだか好きな女に逢いに行く男のようでもあり
なにもこんな嵐の日にと苦笑しながら印刷博物館に到着。
明日からオープンの60年代グラフィック展の内覧会に紛れ込み、探す。

メトロポリスのマリア以来なので展示スタイルが大きく変わっていることに驚いた。
とても見やすく洗練度が上がっていた。

刺激的でパワフルだった60年代は
あらためて通観するとまったく異なる時代と次元を持っていたことがよくわかる。

才能が逃げていったのか
社会が弱ってきたのか
ま、どっちもどっちだろうが
今はまことにぼうふらのような時代だなと
あらためて。

パーティを脱け出してロビーでタバコを吸いながら話す。
並んで座り顔を寄せあうと
あいかわらずどきりとさせられるいい男ぶりだった。
顔を見ただけで、嬉しい気分にさせられた。

夜になっても大雨がつづく。
空気はすっかり冷やされて秋そのものに変わった。