船乗り気分の入浴法
涼しい夜だった。毛布をかぶつてもどこかに肌の冷えを感じた。
なんとか鎮めて眠りにつく。
夜中に何度かいやな汗をかいて目覚め、着替えては眠った。

神様のための駐車場工事の音で起きてみれば10時間はベッドに沈んでいたことになる。

これからゆっくりと風呂につかり
目をつぶってカラダを揺らしてみる。
そして船乗りの気分に浸る。

このところ郵船を書く前に
ときどき試しているが
あんがい効果がある。はず。

長くやっていると目が回るおそれもあるが。


机の上にミュージアムショップで手に入れた
浅間丸のポストカード。

漆黒のマストにターバンをまいたような白。
その白に鮮烈に引かれた二本の赤い線。
「二引」の郵船マーク。
浅間丸はオレンジ色に染められた雲を背に下上手に向かっている。波はおだやかでわずかに白い波頭が船腹の黒を引き立てる程度。
下手手前に巨大さを強調するための小ぶりの船が並走。

写真ではなく絵にしたところがとてもいい。


さて、このイメージを焼き付けたところで
朝風呂。

今日はエピソード6から9まで。
氷川丸のことから書くことになる。